上位に戻る ペリチェ素子を使ったミニ冷蔵庫の制作 初版2020/09/21

我が家は、冷蔵庫が2階の台所にあって、俺の部屋は1階。休日は、ビールを片手にもって、おつまみをバリバリいわせながら 
撮りためたアニメをまとめて見るのが俺にとっては、至高の時間なのだが。ビールをいちいち2階まで取りに行かないといけない
途中で、無くなると、2階までビールやらチーズをとりに行かないといけない。おつまみを食いだすと、においに誘われて、ネコ軍団
がやってくる(わが家は、家の中に猫を5匹かっている 俺は犬派なんだが 猫は家内のパワハラ)
落ち着いて、つまみが食えない。仕方ないので、冷蔵庫から猫用のカニカマボコやら、じゃこなんかを取りに行ってやってまた
冷蔵庫に戻さないといけない 俺の至高の時間があああ
で調べて見ると、半導体冷蔵庫ってのが安く売ってる 捨てずに持っていた古いパソコンの電源と、CPU用冷却ファンがあれば
作れそうだ。これで、捨てずに持っていた電源と、冷却ファンが日の目を見れそうだ My 冷蔵庫を作るゾ!

  1. ペルチェ素子の購入他
    なんでもそろうアマゾンで、購入 2枚組で、740円 最大温度差65度だって ほんまかいな
    2枚を張り合わせて 1枚目は、12Vを印加 2枚目は、5Vを印加するといいらしい
    冷却時は、自分で消費電力分を発熱する為冷えづらくなるらしいので、2枚目は電圧を下げるといいらしい




    あと、温度制御しないといけないので、デジタルサーモスタットを購入



    1個200円程度で、同じものが販売されていますが、納期がめちゃかかります。多分船便で、何かの混載なので、何時つくかわかんです。
    しかし、ここまで安く作れるとは頭が下がります はい


  2. 回路図を考えて、足らない部品を買う



    SW2で、強、弱を切り替えます。強にすると、サーモスタットが動作している場合 R1 R2 リレーが動作し、1枚目のペルチェ素子に12Vが印加 2枚目に5Vが印加
    冷却ファンが最大回転で動作します
    サーモスタットが目標温度以下になると切れるので、R1 R2 リレーが復旧し、1枚目のペルチェ素子に、5V 2枚目に3.3Vが印加され弱モードになります
    SW2が、弱の場合、サーモスタットが動作している場合 R1が動作し、電源が供給されます。目標温度以下になると、R1が復旧し電源が切断されます
    サーモスタットは、ハンチング防止で、2度のヒステリシス特性をもっているようです。目標5度に設定すると、5度以上の場合は、ONになりいます。5度以下になると
    OFFになりますが、次にONするのは、7度を越える必要があります。
    部品選定では、電流値がそれなりに大きいので、リレーとかスイッチの定格容量は気にしたほうがいいです




  3. 箱体の制作
    一応、ペットボトル2本+缶ビール2本入る寸法で、作りましたが、後で断熱材を厚くしたので、ビール3本しか今は入りません トホホ
    箱は、合板の中では高いシナベニ 厚み12mmで作りました。まあ質感がいいので
    木材は、ホームセンターで切ってもらいました。らくちんですわ
    ゴムパッキンがあるか心配でしたが、ホームセンターに色々な種類が置いてありました。んん何に使うだろう????
    使った大きいほうのCPUファンには、ヒートシンクの底に40mm角の銅板が溶接されていてうまいぐわいに、箱体に接触しない構造になっています
    なにせ、冷えるほうのヒートシンクは、箱体に固定しているので、箱体に冷気が伝わる 冷却ファンが箱にくっついてしまうと、熱と冷が相殺されて
    しまい効率が落ちてしまう懸念があります




    10mmの発泡スチロールを内側に張り付ける
    切る道具を持っていないので、昔、ガイガーミューラ管を作るときに買った
    0.2mmのステンレス線に2Aくらい流すと、ちょうどいい切れ味になりました

    銅線だと、より線の信号線などの超細い銅線を使えば発熱しますがさすが
    に銅線が切れやすいです


  4. 取り合えずは完成したが・・・・。
    百均で、買った厚さ10mmの発泡スチロールを断熱材として貼り付けましたが、強モードで、室温から15度 弱モードで12度しか下がりません
    室温に影響されることから、断熱材が能力不足です。また、湿気が侵入するようで、結露がひどく、中がびちびちょになります
    ちなみに庫内のファンは、最初AMDのリテールファンでしたが、これが ベアリングがへたっているみたいで、めちゃうるさいので取り換えました

    どのくらい冷気がもれてんだろう
    弱モードで、外気が、26度の時、庫内が、11.5度で、箱体の外側温度が、24.3度 なんと、1.7度も低い 

    こりゃあだめだ!! 色々調べると、最近の冷蔵庫の断熱材は、真空断熱材で、出来ているらしい また、建材で、発泡スチロールより優れた断熱材があるようです


    品名 熱伝導率W/mK 入手等
    発泡スチロール 0.04〜0.037 ホームセンターで、色んな厚みの物が入手可能
    値段も手ごろです
    真空断熱材 0.002 発泡スチロールの20倍 普通では売っていない
    特注で作ってくれるところはありますが 値段が高い
    こんなおもちゃに金かけられないゾ
    スタイロフォーム IB
    (商品名)
    0.036 ホームセンターで、色んな厚みの物が入手可能
    値段も手ごろです
    スタイロフォーム スタイロエース 0.028 厚みの種類が豊富でこれが欲しかったのですが
    ホームセンターには売ってませんでした
    通販でも、1万円分くらい購入しないと販売している
    ところが無い・・・・。
    スタイロフォームのメーカ違いでカネライトフォームといのもありました


    食品の真空パックで 真空断熱材ができないかやってみました。アルミラミネートしたものでないと、多分真空が長く保てないと思われますが、手動ポンプ式には
    無かったです
    で、心材で、家に余っていたプラダンを2枚にして真空パックしてみました・・・。

    見事に、心材のプラダンが潰れてしまいました あはははあ!
    プラダンでは強度不足でした
    多分、ポリカーボネートの中空板だったら可能と思いますが 手動ポンプ式は、袋の耳が出て、曲げられないし、アルミのものも無いので、諦めることにしました
    機械式で、シーラ式のものでがあれば好きな寸法にカットできるとは思います

    スタイロエースUの25mm圧のものが欲しかったのですが、ホームセンターに売ってなかったので、諦めて、30mm圧の建材用の発泡スチロールを購入しました
    って、でかい(1820×910×30t) ほとんど 残ってしまうぞえ 970円 でした
    30mmを張ったら、ビールが3本しか入らなくなってしまう トホホ

    あと、木なので湿気が侵入するのかと思い、中にアルミ箔をはりました。バーベキューするのに買った厚手のものを張りました。輻射熱の反射も多少は期待できるかも・・。



    かかか完成しました!!
    ちょっと温度が見にくいですが、弱モードで、周囲温度が、24.4度 箱体の
    外部温度が23.4度 庫内温度が、0.5度 どうやら 実働に耐えれそうです
    強モードにすれば、もう少し冷えるはずなので夏場でも大丈夫そうです


  5. 消費電力を測ってみる
    AC100回路に直列に0.5オームの抵抗を入れて、テスターで電圧を測定しました

    弱モードで動作中です。
    5Vと、3.3V印加時

    0.117V

    (0.117V/0.5Ω)*100V=23.4W
    強モードで動作中です。
    12Vと、5V印加時

    0.419V

    (0.419V/0.5Ω)*100V=83.8W
    弱モードで、目標温度に達して電源が
    切れた状態


    0.044V

    (0.044V/0.5Ω)*100V=8.8W


  6. 簡素化した回路図
    強モードで、目標温度に達した場合に弱モードに切り替える回路にしていますが、リレーが必要なので、達したら、電源を切る また、ファンもファン自体に回転数の
    切り替えが無い場合もありますので、参考に以下記載しておきます



    ちなみに、GND側の共通線で電源切断しているので、逆流防止用ダイオードが必要です 手持ち無かったので、アマゾンで購入しました
    10Aあれば、十分ですが、20Aのものを購入しました





  7. 感想ですが
    気になるのは、サーモスタットのリレーの音が結構うるさいです。ファンは、低速回転させているので、静かなんですが、リレーがピッキみたいな高い音で
    す。だいたいこのサーモスタットについているリレーの接点規格が、AC125V 20Aって印刷されてるけど、こんなちびこいリレーで ほんまかいなです
    それと、結露は以前より ましにはなりましたが やはり 数日たつと ヒートシンクが濡れてます そのうち 庫内のファンに水が侵入して壊れるかもです
    まあ壊れたら、庫内側は、ファン無しでやってみます


    以上間違い等ありましたら、以下ご意見箱にお願いします

   

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