上位に戻る PC遠隔電源制御 初版20120708

社内で、iPadを使ってVPNクライアントソフトで、社内ネットワークに接続して、会社のパソコンにリモートデスクトップで接続して、外部から会社のパソコンを利用するようになりました。iPadからパソコンの電源を制御できる、Webページを作成しましたので、ご紹介します。VPNクライアントでなくても公開すれば、普通にそのページにアクセスして、Webサーバと同一セグメントで接続されているパソコンは制御できます。セキュリティ面から、最低でもページのアクセスには、IDとパスワード制限などを考慮する必要があります。スケジュール起動や、自動ログインの機能もありますので、普通にネットワーク内の制御でもご利用頂けます。

1.動作環境について

2.VB版プログラム

3.ASP版プログラム

4.プログラム本体

  1. 動作環境について
    ■サーバ環境
    プログラムは、2本あり、1本は、ASP.NETで動作するWebページ用と、もう1本は、VB.NETで作成したサーバ上で稼動させるプログラムです。
    どちらも.NET Framework2.0が必要となります。VB版は、MACアドレス設定補助やスケジュールなどの機能が追加されています。
    ASP.NETは、IIS上で稼動します。このページで紹介していますAbyss Web Serverでも動作させることができます。
    IISは、サーバでなくても、WindowsクライアントO/Sに標準添付されていますが、同時接続が10に制限されています
    http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/207rest_iis_pro/rest_iis_pro.html
    インストールは、プログラムの追加と削除からWindowsコンポーネントの中にありますので、簡単にインストール可能です。
    ただ、.NET Frameworkとの関連付けが、Frameworkインストール後から、IISをインストールするとマッピングされません。
    .NET Frameworkに含まれる aspnet_regiis.exe -i を実行してレジストリに書込みます
    http://support.microsoft.com/kb/306005/ja
    Webサイト内にフォルダを作成し、仮想(エイリアス)フォルダを設定します。
    仮想フォルダのアクセス権は、実行、読込、書込の権利が必要になります


    ■電源を遠隔で投入する為の環境
    ネットワーク上からマジックパケットを受け取れるように設定します。
    色々条件がありうっとしいのですが、まあメーカ製であれば問題ないと思います。
    BIOSの設定
     大抵のパソコンは、デフォルトでWake On Lanの機能は、無効に設定されていますので、有効にする必要があります。
     biosの電源管理のメニューにります
     予想される管理メニュー名と、項目名を以下に記載します
    • [Power Management Setup]
    • [Power(電源)]−[APM Configuration]
    • [Advanced(詳細)]−[APM]
    • [Power Management Event]
    • [WOL]
    • [Wake On LAN 〜]
    • [Remote Wakeup]
    • [PME Event Wake Up]
    • [Power On by PCI Device(PCIによる電源ON)]
    • [Power On By PCIE Device(PCIEによる電源ON)]


    ネットワークボードの設定
     デバイスマネージャからネットワーク(LAN)ボードの設定を確認します。
     大抵は、有効に設定されていますので、設定は必要ないと思います




    ■電源を遠隔で遮断する為の環境
    さすがにシャットダウンするには、権限が必用になります。
    WindowsのAD(アクティブディレクトリ)環境であれば、ドメインの管理者権限があれば、シャットダウンすることができます。
    WorkGroup環境の場合は、同一アカウントでログインしていて、同一のパスワードを利用している場合のみ可能となります。




  2. VB版プログラム
    解凍すると、ASP用のkidou.aspxと、VB用のkidou.exeがあります。
    解凍したものを、Webサーバに作ったサイトに放込ます。
    サイトをネットワークからアクセスできるように、共有設定します。
    クライアントから共有フォルダ上のkidou.exeを実行すると、以下のフォームが表示されます。
    ※古いバージョンの環境では、ネットワーク上にあるプログラムが起動できないようにブロックされています
    .NET Frameworkのポリシーを変更するか、Windowsのバージョンを最新にしてください


    ■MACアドレスの登録
    電源制御したいクライアントから実行します。フォームが表示されたら、まず、自動更新のチェックを外してください。
    登録ボタンを押します。
    コンピュータ名、IPアドレス、MACアドレスが表示されます。
    コメントが必要な場合は、記入します。
    設定保存ボタンを押します
    自動更新のチェックを入れます

    ■タイマースケジュール
    スケジュールで制御したい場合は、時間を設定して、チェックボタンを設定します
    時間のフォーマット入力は、08:10 のように記載してください。違ったフォーマットで入力するとエラーで落ちます
    (スケジュール運行するには、サーバ上で、このプログラムを常駐させる必要があります)


    ■自動ログイン
    電源を投入してログインを自動化したい場合に設定します
    必用な項目に値を入力し、チェックを入れて設定ボタンを押します



    電源を入れると、自動的にログオンされるようになります。


    ■サーバに常駐させる
    スケジュールで運用する場合は、プログラムを常駐させる必要があります
    フォームの最小化ボタンを押すと、タスクバーに以下のマークで常駐します


    右クリックすると、フォームを再表示できます



    ※自動更新にチェックが入っていないと、動作しませので、留意願います






  3. ASP版プログラム
    該当のWebサーバのサイトのkidou.aspxを開くと、以下のようなページが表示されます



    設定を変更する場合は、自動リロードのチェックを外して設定ボタンを押して自動リロード止めてください
    値入力中にリロードされると、元に戻ります
    入力が終わったら、自動リロードにチェックを入れて、設定ボタンを押してください



  4. プログラム

    kidou_V1.0.zip  初版2012/07/08

    kidou_V1.1.zip  V1.1 2012/07/12 asp版状態表示位置バグ及びVB版スケジュール停止処理バグ修正